e-Taxで確定申告を行う場合、本来はマイナンバーカード対応のスマートフォンもしくはカードリーダーが必要となります。
しかしマイナンバーカード非対応のスマートフォンでも、ちょっとしたテクニックを使うことで、e-Taxの確定申告を行うことができました!
そこで本ページでは、マイナンバーカード非対応のスマートフォン(Android)でe-Taxの確定申告を行う方法について説明したいと思います。
※なお、本ページで紹介している方法は非公式のものであり100%安全を保証するものではありません。また、全てのスマートフォンで成功するとも限りません。当サイトではあらゆる責任を負いかねますので、実際にアプリのインストール等を行うにあたっては様々なリスクがあることを踏まえた上で、あくまでも自己責任でお願いします!
e-Taxの確定申告で必要となるもの
e-Taxで確定申告を行うには、以下のものが必要となります。
- マイナンバーカード
- マイナンバーカード読み取り対応のスマートフォンもしくはカードリーダー
- Bluetooth4.0以上に対応したWindowsパソコン(スマホとの接続に必要)
ここでの2について、残念なことに自分のスマホ(Huawei P20)はマイナンバーカード読み取りには対応していませんでした。
マイナンバーカード対応NFCスマートフォン
試しにe-Taxで必要となるアプリ「JPKI利用者ソフト」をGoogle Playアプリで検索してみても非対応なので見つからず、代わりにプラウザでGoogle Playのページを開いてみても、次のようなメッセージが表示されて結局インストールすることができません。

非対応の機種なのでJPKI利用者ソフトのインストール不可
e-Taxで必要となるもう一つのアプリ「e-Taxアプリ」についても同様の結果でした。
(※2021年3月追記)
e-Taxアプリは2021年1月4日にサービス終了し、現在は「マイナポータル」を使うように変更されています。

非対応の機種なのでe-Taxアプリのインストール不可
このように、手持ちのスマートフォンがマイナンバーカード非対応でアプリ(JPKI利用者ソフト、e-Taxアプリ)がインストール出来ない場合、本来だとカードリーダーを別途用意する必要があります。
ですがそれほど費用はかからないとはいえ、普段使用しないカードリーダーを確定申告のためだけに購入するのは少しもったいない気もします。
さらに、自分のスマホ(Huawei P20)にはNFCの機能自体は搭載されています。
そのためアプリをどうにかしてインストールしさえすれば、たとえ非対応のスマホでも、もしかしたらマイナンバーカードの読み取りが出来るのではないかと考えました。
e-Taxに必要なスマホアプリをダウンロード
上記の通り、e-Taxで必要なアプリをGoogle Playから入手しようとしても、アプリ非対応のスマートフォンではメッセージが表示されてインストールすることができません。
そのためアプリのファイル(apkファイル)をどうにかして入手し、それを手動でインストールする方法を探ってみました。
とりあえずサイトを検索してみると、apkファイルを独自に提供しているサイトがいくつか見つかりました。
しかし、こうしたサイトからダウンロードしたapkファイルは正規のものかどうかも分からないので、セキュリティ上これらをインストールするのは少し怖いです。
そこで別の方法は無いか探してみると、Google Playからapkファイルを直接ダウンロード出来るというChromeの拡張機能を見つけました。
Chromeウェブストアで「APK Downloader」と検索すると見つけることが出来るかと思います。
(Chromeをお使いでない方は、その前にまずChromeをインストールして下さい。)
(※2022年9月追記)
本記事の作成当時は下の画像にある拡張機能でGooglePlayから直接apkファイルをダウンロードすることが出来たのですが、現在その拡張機能は無くなってしまったようです。
(提供元のサイトからは引き続きapkファイルが入手可能となっているようですが・・・)
他の類似する拡張機能やサイトでもapkファイルを入手することは可能ですが、全てのものが安全であるとは限りません。
当サイトではあらゆる責任を負いかねますので、入手したapkファイルのインストールを行うかどうかについては、各自リスクを認識した上でご判断ください!

APK Downloader
この拡張機能をChromeに追加して有効にすると、ウィンドウの右上にオレンジ色のボタンが表示されます。

APK Downloaderのボタン
このボタンを押してAPK Downloaderを起動すると下のような画面が表示されるので、「JPKI利用者ソフト」のパッケージ名「jp.go.jpki.mobile.utility」もしくはGoogle PlayのURL「https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.go.jpki.mobile.utility」を入力し、右の「Generate Download Link」ボタンをクリックします。
すると検索結果にJPKI利用者ソフトが表示されるので、下の「Download APK」ボタンをクリックします。

JPKI利用者ソフトの検索結果
次にスマートフォンのAndoridのバージョンとデバイス名を選択する画面が表示されるので、ドロップダウンリストから選択します。
自分の場合はデバイス名のリストにHuawei P20が無かったので、Andoridのバージョンのみ選択し、デバイス名はDefaultのままとしました。

Androidのバージョンとデバイス名を選択
Andoridのバージョンとデバイス名を選択して「GENERATE DOWNLOAD LINK」ボタンをクリックすると、次のような画面となります。
ここに表示された「base.apk」のリンクをクリックすると、apkファイルのダウンロードが開始されます。

apkファイルのダウンロード画面
ダウンロードが完了したらapkファイルをスマートフォンに移動し、スマートフォン上でJPKI利用者ソフトをインストールします。
(なおapkファイルからアプリをインストールする際は、スマートフォンのセキュリティ設定で「提供元不明のアプリのインストール」を許可する必要があります。)
さらに同様の手順で「e-Taxアプリ」のapkファイル(パッケージ名はjp.go.nta.etax)もダウンロードし、スマートフォンにインストールして下さい。
(※2021年3月追記)
e-Taxアプリは2021年1月4日にサービス終了し、現在は「マイナポータル」を使うように変更されています。
スマホでマイナンバーカードの読み取り確認
JPKI利用者ソフトとマイナポータルAPのインストールが終わったら、まずはマイナンバーカードの読み取りがきちんと出来るか動作確認してみます。
(事前にスマートフォンのNFCを有効にしておいて下さい。)
インストールしたJPKI利用者ソフトを起動し、一番上にある「自分の証明書を確認する」を選択します。

「自分の証明書を確認する」を選択
次に「署名用電子証明書」か「利用者証明用電子証明書」のどちらかを選択する画面が表示されます。
ここではそのまま「署名用電子証明書」を選択した状態でOKボタンを押します。

「署名用電子証明書」を選択
するとICカード読み取りの画面となるので、スマートフォンをマイナンバーカードのIC部分に近づけます。
読み取りに成功すると、スマホが振動してパスワード入力画面に移ります。
(スマートフォンはマイナンバーカードに近づけたままにしておいて下さい。)
なかなか読み取りが出来ない場合は、画面下の「セット方法が分からないとき」を参考にすると良いかもしれません。
ちなみにHuawei P20のケースでは、マイナンバーカードを上下逆さにした状態でスマートフォンを近づけると読み取りに成功しました。
(※2020年5月追記)
マイナンバーカードを上下逆さにしないと読み取れなかったのは、カードの裏側(ICチップが見える側)から読み取ろうとしたためでした。
カードの表側(顔写真のある側)から読み取ろうとしたところ、カードを上下逆さにしなくても普通に読み取りが成功しました。

マイナンバーカード読み取り
パスワード入力画面では、マイナンバーカードの「署名用電子証明書暗証番号」を入力します。
(スマートフォンはマイナンバーカードに近づけたままにしておいて下さい。)

パスワード(署名用電子証明書暗証番号)を入力
パスワード認証に成功すると、マイナンバーカードの情報が画面に表示されます。
情報が正しく表示されていることを確認したらアプリを終了して下さい。

マイナンバーカードの読み取り成功
マイナンバーカード非対応のスマホでe-Taxの確定申告
上記の動作確認できちんと情報が表示されれば、e-Taxの確定申告でお手持ちのスマートフォンをICカードリーダライター代わりに使うことが出来る可能性が高いと思います。
引き続き、国税庁のサイトにあるマイナンバーカード読取対応のスマートフォンをICカードリーダライタとして利用する方法を参考にして設定を行って下さい。
なお、これは個人的なケースかもしれませんが、ブラウザでInternet Explorer 11を利用した場合、確定申告の手続き中にマイナンバーカードの読み取りが上手く行かないことがありました。
そこで、次のリンク先情報を参考にInternet Explorer 11を「管理者として実行」したところ、エラーが出なくなりました。
【確定申告書等作成コーナー】-エラーコード【HJS0426E】が表示された

マイナンバーカード非対応スマホでe-Taxの確定申告完了
自分が躓いたのは先程のエラーくらいで、後は問題なくe-Taxの確定申告を行うことが出来ました!
このようにお手持ちのスマートフォンがアプリに非対応でも、NFC機能を搭載した機種であれば、別途カードリーダーを用意しなくてもe-Taxの確定申告を行うことが出来る可能性がありますので、興味のある方はお試し下さい。
ただ繰り返しとなりますが、この方法は正式な手順ではありません。
当サイトではあらゆる責任を負いかねますので、実行に際しては各自リスクを認識した上で、あくまでも自己責任でお願いします。
コメント
HUAWEI P30 Pro グローバルモデルを使用しています。国内NFCに対応してなさそうです。
困っている時に、このサイトを見つけました。
記事を参考にPCのクロムの拡張機能にAPK Downloaderをインストールしました。APK Downloader By APKCombo.com というアプリです。
マイナポータルをインストールしたいのですが、出来ません。リンク先の表示を見ると、日本語が文字化けしています。
国内版の同じモデルdocomo製が中古でネットに出ているので購入しようか考えています。
P30 Pro のマクロ撮影機能が特筆しているのでこの機種を手放せません。
NFCの知識がなく困ってます。「とさん」は成功されているみたいで、私のどこがいけないのか教えてください。
こちらでも試してみました。
同じ拡張機能を使い、パッケージ名は「jp.go.cas.mpa」Android Device ConfigurationはすべてDefaultのままでGenerate Download Linkを押すとMynaportalと出てきました。
リンク先も英語ではありますが文字化けせずに表示されました。
apkファイル(Mynaportal_30_apkcombo.com.apk)もダウンロードされ、(今はP20ではないですが)スマホにインストールすることもできました。
とりあえずChromeの他の拡張機能を停止する、キャッシュをクリアする、Chromeの代わりにEdgeを使ってみる(Chromeの拡張機能が使えます)など試してみてはいかがでしょうか?
また文字化けしてしまうという場合でも、Generate Download Linkを押した後に出てくる結果にダウンロードリンクがあると思います(2つ出てくるマイナポータルのアイコンのうち小さい方)ので、そこをクリックしてapkファイルがダウンロードされるか試してみると良いかと思います。
なお、本ページの内容はあくまでも非公式の方法ですので、どうやっても成功しない可能性があります。
また、いかなるリスクも自己責任ということでお願いいたします。
有難う御座います、素早いお返事は大変助かります。Tack’n様の記事を元に再度実行しました。PC上にファイルがダウンロードされ、USBにコピーしてP30にインストールされました。
有難う御座います、本当に助かりました。
マイナポータルを実行してみると、アップデートを要求され、現在のバージョンはV38で
APK Downloaderで検索するとV30しか見つかりません。
JPKI利用者ソフトの方は読み取りが出来ました。
私のHUAWEI P30 Proに光がさしてきました。今回の作業は、とても楽しい時間でした。
P30 ProにAPKPureをインストールしてからマイナポータルを検索→ダウンロード→インストールでマイナポータルv40をインストールすることが出来ました。
貴重な情報をありがとうございました。スマホ(huawey nova 5T )でマイナンバーカードが読み取れない → xiaomiスマホに買い替えた → でも元のスマホの方が使いやすい、どうしよう、と混乱していました。
私もカードの裏面の、むき出しになったICチップにスマホをあてていました。これがいけなかったのですね。
顔写真側をあてなければいけないとは。小さなことかもしれませんが、全く気づかず、何万円のスマホ買換のことばかり考えていました。
先ほど、nova5t スマホにマイナンバーカードの顔写真側をあててみたら、ちゃんとよみとれました。
情報の力ってすごい。ありがとうございました。