楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT V)に乗り換え後、楽天回線エリア内にも関わらず楽天の電波が受信できない(パートナー回線の電波を受信してしまう)というトラブルに見舞われました。
その後色々と調べた結果、スマホの設定を少し変更するだけで楽天回線の電波を拾うようになりましたので、本ページではその方法についてお伝えしたいと思います。
楽天モバイルへ乗り換え
引っ越しで自宅の光回線サービスを変更することになったので、これまで光回線とのセットで契約していたスマホのキャリアも変更することにしました。
ちょうど楽天モバイルが1年間無料キャンペーンをやっていたので、楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT V)に乗り換えました。
このキャンペーンの影響かどうかは分かりませんが、Webでの申し込みが完了してからSIMカードが届くまでは2週間程度かかりました。
引っ越し直前ギリギリに届いてくれたので何とか助かりましたが、あともう少し申し込みが遅かったら(SIMカードが届くのが遅れていたら)面倒なことになるところでした。
私が現在使っているスマホはHuawei P20なのですが、この機種は楽天モバイルの公式サイトに掲載されている楽天回線対応製品ではないものの動作確認済み端末には含まれるという微妙なポジションだったため、果たしてきちんと使えるか少し不安がありました。
しかし結果的にはそんな不安も杞憂に終わり、届いたマイクロSIMカードを本体にセットするだけで自動的に楽天モバイルのAPNが設定され、あっけないほど簡単に楽天モバイルでデータ通信を行うことが出来ました。
繋がっていたのはパートナー回線
無事に楽天モバイルでデータ通信が出来ることを確認したので、次に楽天モバイル用のアプリ(my楽天モバイルとRakuten Link)をインストールすることにしました。
そしてインストールしたmy楽天モバイルを起動してみると…ある事に気が付きました。
いきなりデータ使用量が減っている!
契約前に通信・エリア | 楽天モバイルを確認し、自分の場所は楽天回線エリア内に余裕で入っていたため当然ながら楽天回線の電波を受信しているものだと思っていたのですが、どうやらパートナー回線(AU)の電波を受信しているようです。
上の画像にもあるように、楽天回線であればデータ無制限なのですが、パートナー回線の場合は月5GBを超えると速度制限がかけられてしまいます。
引っ越し直後のためまだ自宅に光回線は来ておらず、しばらくの間は楽天モバイルのみで生活しなければならないため、このままでは死活問題です。
とりあえず現状を把握するため、まずは本当にパートナー回線に繋がっているのか確認してみました。
回線の確認には、LTE回線状況チェッカーというアプリを使いました。
このアプリをインストールして起動してみると…やはり楽天回線ではなく、パートナー回線のAU(KDDI)に接続されていました。
楽天回線に繋がるように設定
なぜか優先的にパートナー回線へ繋がってしまうのを防ぐには、自動で設定された楽天モバイルのAPNは使わずに手動でAPNを設定することで解決できます。
楽天モバイルのAPN情報は次の通りです。
これらのうち、私が実際に設定したのはAPN(rakuten.jp)の部分のみですが、環境によってはAPNタイプやAPNプロトコルなど他の設定も上記APN情報にしたがって行った方が良いかもしれません。
なお、名前については自由につけて問題ないです。
(ここでは「楽天モバイル」と設定しています。)
APNの設定を終えたら、自動で設定されたAPN「楽天(rakuten.jp)」から先ほど手動で設定したAPN「楽天モバイル」に切り替えます。
私のスマホ(Huawei P20)では、ここで切り替えただけでは楽天回線に繋がらなかったのですが、一度電源OFF→ONで再起動したところ、無事に楽天回線へ繋がるようになりました!
「LTE回線状況チェッカー」アプリを起動してみると、しっかりと楽天回線に繋がっていることが確認できます。
パートナー回線に戻ってしまう場合の対処法
初めはこれで無事解決かと思ったのですが、スマホの電源を切ったり、エリア外や建物内に入って楽天回線の電波が受信できない状態になると、再びパートナー回線に戻ってしまいました。
そしてこれは私のスマホだけの問題なのか分かりませんが、一度パートナー回線になると、その後に楽天回線が受信できるエリアに入っても楽天回線に切り替わることなくパートナー回線のままの状態となってしまいます。
まずは機内モードを試す
ここから再び楽天回線の電波を受信させるには、まずは機内モードのON・OFFを試してみることをオススメします。
大抵の場合はこれで楽天回線に戻ると思いますが、一度だけでは上手く切り替わらない場合もあるので、何度か繰り返してみると良いでしょう。
通信事業者を再設定
機内モードのON・OFFを繰り返してもパートナー回線のまま切り替わらない場合は、モバイルデータ通信の設定から「通信事業者」を選択し、自動選択を無効にします。
検索に時間がかかりますが、しばらく待っていると下の画像のように通信事業者の一覧が表示されるので、ここで「Rakuten 4G」を選択すると再び楽天回線に繋がると思います。
このようにパートナー回線に戻ってしまう可能性が依然として残されていることから、私は上記アプリ「LTE回線状況チェッカー」の「常に監視」を有効にして、パートナー回線に戻ってもすぐ分かるようにしています。
この設定によるメリット・デメリット
これでパートナー回線ではなく楽天回線に繋がるようになりましたが、この方法はメリットだけではなくデメリットもあります。
メリット
まずメリットとしては、何といってもデータ制限を気にすることなく使えるようになるという点です。
my楽天モバイルを起動すると緑色で「楽天回線エリア」と表示され、楽天回線に繋がっていることが確認できます。
楽天回線ではデータ無制限のため、下のデータ使用量グラフはグレー表示に変わりました。
Googleのスピードテストの結果は次の通りとなりました。
さすがに光回線とは比べ物になりませんが、とりあえずこれくらいの速度が出てくれれば、WebやYoutube動画の閲覧などは全く問題ないでしょう。
デメリット
次にデメリットについてですが、既にお伝えした通り、一度でも楽天回線のエリア外へ移動したりスマホの電源を切ってしまうと、再びパートナー回線に戻ってしまうという点です。
これも既に述べましたが、私のスマホ(Huwawei P20)は楽天回線対応製品でないせいか、楽天回線とパートナー回線が状況に応じて自動的に切り替わるということはなく、一度パートナー回線に切り替わるとその後はずっとパートナー回線が優先されてしまいます。
したがって、パートナー回線に切り替わる度に楽天回線の電波を受信するための設定を再び行う必要があるため少し面倒です。
楽天モバイルへ乗り換えたことによる問題点
なお、こちらは本ページで紹介した設定とは直接関係ありませんが、楽天モバイルへ乗り換えたことによる問題点がいくつかありましたので併せて記述しておきたいと思います。
まず一つ目は、やはり3大キャリアに比べると楽天回線はまだまだエリアが狭いという点です。
例えば大きなターミナル駅周辺のような確実に楽天回線エリアと思われるような場所でも、すぐ近くの建物内に入ったり、駅から少し離れただけで楽天回線は圏外となってしまう事があります。
二つ目は、フリーダイヤルに電話をかけることが出来ないという点です。
もしかしたら楽天回線対応製品だと大丈夫なのかもしれませんが、私のスマホ(Huwawei P20)では0120や0800から始まるフリーダイヤルに発信しようとすると、下の画像のように「モバイルネットワークが利用できません」というメッセージが出てすぐに切れてしまいます。
普段はSNSやメールでの連絡だけで事足りるのですが、ちょうど引っ越し直後ということで色々な場所へ電話をかける必要があったため、特にフリーダイヤルしか窓口がない会社へ連絡する場合は近くの公衆電話までわざわざ行って電話をかけなければなりませんでした。
なお、こちらから0120や0800への発信は無理ですが、着信についてはこれらフリーダイヤルの番号からでも問題なく電話に出ることが出来ました。
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