LED電球の選び方と点灯しない場合の対処法

近頃はSDGsという言葉も聞かれるようになりましたが、我が家でも省エネの一環として浴室の電球を白熱電球からLED電球へ交換することにしました。

白熱電球からLED電球に交換するといっても、当初はただ単純に電球を取り替えればいいだけだと思っていました。

ですが、調べてみるとLED電球を購入する際には気をつけるべきポイントがいくつかあったり、さらには実体験としてLED電球に交換したら明かりが点かなくなってしまうというトラブルにも見舞われてしまったので、そのあたりについてまとめておきたいと思います。

現在の白熱電球とソケットをチェック

まずは、これまで使っていた白熱電球と取り付けていたソケットについて、以下の点について調べておきます。

白熱電球の口金サイズ

一般家庭で使われている照明器具の口金は、ほとんどがE17(直径17mm)とE26(直径26mm)の2種類です。
いわゆる普通サイズの電球がE26、それよりも小型のものがE17となります。

今回のケースでは、従来使っていた白熱電球には口金サイズは書いてありませんでしたが、おそらく普通サイズ(E26)の電球と思われるため、新しいLED電球もE26サイズのものを選ぶことにしました。

白熱電球のワット数

電球のワット数は明るさを選ぶ際のポイントとなります。

詳しくは後で述べますが、これまでと同じような明るさのLED電球に交換したい、あるいはより明るく(暗く)したい場合の基準となりますので、ワット数もチェックしておきます。

今回のケースでは、白熱電球には「100V 36W」と書いてありました。

白熱電球のワット数

白熱電球のワット数

ソケットのワット数

続いて、ソケットの対応ワット数も調べておきます。
新しい電球は、このソケットのワット数の範囲内で選ぶことになります。

ソケットのワット数は器具が耐えることが出来る最大消費電力を表していますので、これを超えるワット数の電球を取り付けるのは危険です!

ソケット部分が高熱に耐えられず溶け出したり、さらには火災となる可能性もあるので注意しましょう。

なお今回のケースでは、浴室のソケットには60Wと書いてありましたので、ここには60Wまでの電球を取り付けることができるようです。

ソケットのワット数

ソケットのワット数

LED電球選びのポイント

ここからは、新しく取り替えるLED電球を選ぶ際のポイントについて述べたいと思います。
前項でチェックした白熱電球やソケットの情報をもとに、LED電球ならではの情報も合わせて適切なLED電球を選んでいきます。

下の画像は今回購入したLED電球のパッケージですが、こちらを元に説明していきたいと思います。

LED電球のパッケージ

LED電球のパッケージ

①LED電球の口金サイズ

これは今まで使っていた電球と同じサイズ(取り付けるソケットと同じサイズ)を選べば問題ありません。

したがって、今回のケースではE26口金のLED電球を選ぶことになります。

②LED電球の明るさ

上の画像にもあるように、LED電球のパッケージには「~形相当」と書かれていることに気付くかと思います。
この「~形相当」が、白熱電球でいうワット数にあたる部分です。

LED電球のパッケージには「定格消費電力」のワット数も書いてあるため混乱しそうなのですが、こちらは明るさとは関係ありません。

今回のケースでは、これまで使っていた白熱電球(36W)と同程度の明るさのLED電球が欲しかったので「40形相当」のものを選びました。

ルーメン値

LED電球の明るさの単位は、ルーメン値(lm)という光の量で表わされます。

前述の「~形相当」という表現は、白熱電球のルーメン値を目安にして決められています。
具体的には、E26口金の電球の場合、白熱電球の40形相当は485lm以上、白熱電球の60形相当は810lm以上がLED電球の明るさの基準となります。

したがって、少なくとも「~形相当」を気にしておけばとりあえず間違いないのですが、より正確な基準で明るさを選びたい場合はこのルーメン値も参考にすると良いでしょう。

今回購入したLED電球はパッケージに590lmと書いてあるので、これまで使っていた白熱電球よりも少し明るくなるはずです。

配光角度

配光角度とは、電球の光の広がり方を示したものです。
配光角度が広いと明るさが全体に広がり、逆に配光角度が狭いと明るさが下方向に集中します。

LED電球の配光角度は、主に以下の3タイプに分かれています。

全方向タイプ

光の広がり方が約300度の電球で、白熱電球と同程度の光の広がり方となります。
全ての方向を明るく照らすので、リビングルームやダイニングルームなどに向いています。

今回のケースでは、これまで使っていた白熱電球と同じような光の広がり方となる全方向タイプを選びました。

広配光タイプ

光の広がり方が約180度の電球です。
限られた空間を照らすので、玄関や倉庫などに向いています。

下方向タイプ

光の広がり方が約120度の電球です。
電球の直下をメインに照らすので、トイレや廊下、間接照明などに向いています。

密閉型器具対応

LED電球には熱に弱いという弱点があることから、浴室用の照明器具など電球が外部から密閉されている場合は「密閉型器具対応」のLED電球を選ばなければなりません。

今回のケースでは、浴室のカバー付き照明に使う電球なので、この「密閉型器具対応」のものを選びました。

なおこの他にも、断熱材施工器具対応LED電球や調光器(明るさ調整)対応LED電球があるので、取り付ける器具に応じてそれぞれ選ぶ必要があります。

色については好みに応じて選べば良いでしょう。
以下は、LED電球のそれぞれの色の特徴や違いについてまとめたものです。

  • 電球色…オレンジ色の温かい光色
  • 温白色…ややオレンジがかった色の光色(電球色と昼白色の中間)
  • 昼白色…白色の自然な光色
  • 昼光色…青みがかった色の光色

LED電球が点かなかったときの対処法

さて、以上のポイントをチェックすることで、これまでの白熱電球の代わりとなる適切なLED電球を選ぶことができました(できたはずでした)。

これまで使っていた白熱電球(左)と新しいLED電球(右)

これまで使っていた白熱電球(左)と新しいLED電球(右)

ソケットへの取り付けについても、新しいLED電球はこれまでの白熱電球と同じE26口金なので、問題なくしっかりとはまります。

…が、いざスイッチをつけてみても、明かりがつきません!

そこでいったんLED電球を外して白熱電球を元に戻してみると、こちらは普通に点灯します。

ひょっとしたら不良品をつかまされた?、あるいはソケットがLED電球に対応していない?、などと色々考えたのですが、結論から言うと、LED電球とソケットとの接触不良が原因でした。

ソケットの内部

ソケットの内部

ソケットの内部は上の画像のようになっており、①と②の部分が電球と接触して明かりがつく仕組みとなっているのですが、今回のケースでは①の部分がLED電球と接触しづらい状態でした。

今回購入したLED電球は白熱電球と同じサイズ(E26口金)のはずなのですが、LED電球の方が若干緩いようで、ネジはしっかり締まっても、電球の側面に①の金具がきちんと接触していなかったようです。

そこでLED電球を気持ち斜めにした状態で回しながらソケットに取り付けると、今度はうまく①の金具と電球の側面が接触し、明かりが点くようになりました。
無理な角度で強引にねじ込むと、ソケットが壊れてしまう可能性があります。また、これは今回のケースに限ったことで、この方法で必ずしも点灯するという保証はありません。取り付けに不安を感じたり、どうやっても点灯しない場合には専門業者に依頼しましょう!

LED電球に交換してカバーをつけた状態

LED電球に交換してカバーをつけた状態

上の画像はLED電球への交換を終えて、カバーをつけた状態です。

今回購入したLED電球は590lmなので、結果としてはこれまで使っていた白熱電球よりも少し明るくなりました(写真だと暗く見えてしまっていますが、実際はもっと明るいです)。

長時間使うわけではない浴室ということで一体どれだけの効果があるかは分かりませんが、とりあえずLED電球への交換で我が家の省エネ化が一歩前進しました!

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